RESTful Web サービスの読みどころ: 4章 リソース指向アーキテクチャ(ROA)
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t-wada さんも書かれてますが、この4章は本書の一つの山場です。 RESTの制約に基いたWeb技術(HTTP/URI/XML)ベースの具体的な アーキテクチャであるリソース指向アーキテクチャについて説明しています。
先週、池袋のジュンク堂に以下のような POP を置いてきたのですが
この一つ目の質問「URIをメールで送れるのはなぜか?」 についての回答がこの章に書いてあります。 キーワードは「アドレス可能性」と「ステートレス性」そして「統一インターフェース」です。
Web 上のリソースは URI によって「アドレス可能」となります。 すなわち、「このWebページ」とか「この写真」というリソースを URI によって 指し示すことができるようになります。 URI をメールに書くためには、このアドレス可能性という性質は必要不可欠です。 URI が発明される以前は、「example.com というサーバの 80番ポートにアクセスして、GETメソッドを /foo/bar というパスに送る」というように自然言語で書かなければならなかったものが、 統一的な識別子一つでアクセスできるようになりました。
また、HTTPはステートレスなプロトコルです。 ある Web ページを取得するのに、 事前条件やセッション初期化などは(基本的には)必要ありません。 メールでもらった URI をブラウザのアドレス欄に入れるだけでアクセスできるのは ステートレス性のおかげです。
そして統一インターフェースです。 たとえ URI があって、ステートレスでも、 どのようなメソッドを発行すればいいのかがわからなければ、 そのリソースには一生アクセスできません。 HTTP メソッドが固定されているからこそ、URI にアクセスできるのです。
これ意外にも状態の話や表現の話など、盛り沢山ながら比較的ページ数の少い4章は、 REST はだいたい知っているからもっと具体的な設計のことを知りたいよ、 という方にピッタリの章だと思います。
- RESTful Web サービス
- Leonard Richardson Sam Ruby 山本 陽平 株式会社クイープ
- オライリー・ジャパン 2007-12-21
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