2004-11-17

xfy

XML 2004 初日の講演で一番印象に残ったのは Justsystem の xfy だった(エクスファイと呼ぶそうである)。 これは一言で言ってしまうと、複数ボキャブラリを組み合わせた XML 文書の統合編集プラットフォームである。 日本語の記事では ITmedia が詳しい

xfy では、たとえば XHTML 文書の中に SVG と MathML を入れて、それらをシームレスに編集することができる。 特に感動したのは このスクリーンショット において、左側の XML 文書ソースと右側のレンダリング済み XML が完全に同期しているところである。 たとえば左側のテキストを編集すると右側の SVG 画像が動的に完全に同期して再描画されていた。逆も同じである。

xfy の肝は Vocabulary Connection Description (VCD) にあるようだ。 これはボキャブラリ をどのように表示するか、そしてどのように編集するかを定義する XSLT ライクな言語である。表示(描画)の部分に関しては、セッションでのデモやチュートリアルを見た限りほとんど XSLT であった。編集に関しては、ちょっとまだよくわかっていない。単なるテキストの編集であれば簡単そうだが、複雑なボキャブラリ、特に構造を持っている場合にどのように定義するのだろうか。

SVG や MathML のように特殊なレンダリングが必要な場合はプラグインが必要になるのは理解できるが、テキストベースの複雑な構造を持った XML 文書はどうなるのだろうか。

また、実用のためには GUI 部品がどれだけそろっているかも重要なのではないかと思う。競合製品にはならないかもしれないが、マイクロソフトの InfoPath は Office に統合されていて非常にリッチなエディットコントロールを装備している。XSD を読み込んで、たとえば xs:date 型の要素はカレンダーで編集することもできる。xfy にもこのような編集環境が装備されていれば、十分実用的な XML 編集環境になりそうだ。

ところで、XML 2004 の xfy の発表会場で、檜山さんに久しぶりにお会いした。本当に偶然、僕の後ろの席に座っておられて、最後に振り返らなければ気づかなかったかもしれない。僕のことも覚えていただいており、大変うれしかった。この日記(はてなの方ですが)もご存知でちょっと冷や汗が出てきたり。

追記: 村田さんの blog にニュース記事などへのリンクが集められていた。

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