いったん話を 1998年に戻しましょう。1998年、僕たちには華々しい未来がありました。それまでの大文字の HTML が XML によってプログラマブルに拡張される。名前空間やリンク機構を生かしてそれまでの Web が大幅に進化する。Jon Bosak の XML, Java, and the future of the Web や村田さんの「XML入門」に語られているような未来です(村田さんたちが訳したJon Bosak の記事の日本語版が見つけられなかった…)。
しかし世の中はその後さまざまな方向に迷走していきました。スキーマ言語戦争だったり、単なる設定ファイルとしての XML 応用だったり(ini や csv の代用…)、バインディングツールだったり。もちろんそれらは重要で、実際に役立つものですが、あまりにも初期の目標から論点がずれてしまったように(今となっては)感じます。そして、その迷走の最たるものが SOAP による Web サービスでしょう。XML による RPC は確かに便利で、ある面(異なるプラットフォーム間で見ると)実用的なものですが、それは XML の王道ではありません。
XML の王道はやはり、インターネットスケールの Web 上でハイパーリンクされた XML インスタンスを無数のプログラムが操作する世界でしょう。それはまさに REST で実現される世界です。だから僕(=XML Guy)は REST にワクワクするんだと思います。
[update 2005-03-31] 村田さんが XML, Java, そして Web の将来の日本語訳を再公開してくれました。
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