第八回XML開発者の日
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昨日、第八回XML開発者の日が開催されました。死ぬほどつかれたけれど、死ぬほど面白かった。こんなにまじめに一日中頭を使って人の話を聞いたのは久しぶりです。
僕の発表資料とパネルのときに即席で作ったスライドです。発表資料の方はもんたメソッドなのでスライドショーで見てください。パワーポイントない人は OOo でお願いします。(2006-04-11 置き場所修正)
以下、感想とまとめです。
- REST入門 山本陽平(株式会社リコー)
- REST の入門編を喋ってみました。 なるべく基本的なところを丁寧に話したかったんですが、成功したかどうか… コネクタの話をしなかったので、高橋さんにちょっとご迷惑をおかけしました m(_ _)m
- はてなとREST API 伊藤 直也(株式会社はてな)
- モテ重要、ということでなんではてなが APP を採用したのか、 その根底に流れるデータ重要という考え方、 サーバサイド実装における Cool URI の重要性、 などがわかりやすくまとまっていてとても参考になりました。
- RESTful Wiki の実装 gorouこと舘野祐一(株式会社ディノ)
- REST のことがわからんから作ってみたという gorou さん。 わからないといっている割に実装はとても素直に REST をなぞっていて、 やはりアルファギークがよいフレームワークできれいに実装すると REST の流儀に従ったアーキテクチャになるのかな、と思った次第です。
- API としてみた Movable Type と TrackBack 平田大治(シックス・アパート株式会社)
- みなさんが感想で書かれているように、トラックバックが海外ではあまり普及していない、というのは意外な事実でしたね。 実際この blogger も SixApart の LiveJournal もデフォルトではトラックバックできません。 平田さんの発表のキーワードはプラットフォーム重要、でしょうか。
- WebDAV/REST/AtomAPI 山田泰資(株式会社インターネットイニシアティブ)
- tai さんのお話は僕の期待以上でした。 歴史を詳しく捉えつつ REST/Atom と WebDAV を比較。 そして実装の問題へ。 僕が聞いた範囲でも tai さんの発表が一番面白かったという人が多かったです。
- Ajax が REST に及ぼす影響 高橋征義(株式会社ツインスパーク)
- REST 萌えな高橋さん。 僕も「REST は割と好き」です。 高橋さんから出てきたキーワード "conector on demand" は Ajax 時代の REST を端的に表現する言葉じゃないかと思います。 それにしても生高橋メソッドはすごかった。
- The Service-Oriented Mark Baker(株式会社ジャストシステム) 発表代理: 村田真
- 村田さんいわく Mark は日本のレベルをなめていた、ということでさらっと発表が終わってしまいましたが、 Mark のスライドは参考になります。 特に OPTIONS を例で出してくるところなんかさすがというか、他の誰も触れなかったところなのでよかったです。
- パネルディスカッション
- パネルの直前に村田さんに仕事の電話がかかってきていきなり会場で仕事をしだすというハプニングが (^^; ちょっと心の準備ができていなかったのでとてもあせりました。 ということで僕が進行役をやったせいであんまりまとまりのない流れになってしまってごめんなさい。 会場からみなさんどんな言語やフレームワークを使っていますか? という質問をいただいたら盛り上がりましたね。 なんというかほんとに皆さんいい意味でばらばら。 そして Ruby と Rails の強さが改めて印象に残りました。
あと、会場で eto さんにはじめて会えたのが1995年から Web やってる人間としてよかった点です。
詳細な議事録を入手したのではてなブックマークに載せておきました。Tさんありがとう!
9 Comments:
プレゼンテーション資料についてのコメントです。正確にはアーキテクチャスタイルとアーキテクチャパターンは異なります。アーキテクチャスタイルはあくまで構造について定義しているにすぎません。それに対してアーキテクチャパターンは問題とその解決方法としての構造という形式で表現されます。
コメントありがとうございます。
この二つの定義の出展はどちらでしょうか?僕も気になっていて、主に日本語訳のあるソフトウェア工学やソフトウェアパターンの教科書を何冊か調べてみたのですが、本によって定義がばらばらで、SWEBOK みたいに architectural style == architectural pattern な本もあれば、微妙に定義が違う本もありました。結局違いといっても素人にはたいした差が感じられなかったので、一緒にしてしまっていますが、アカデミックな世界で主流な定義があるのであればそれを参考にしたいです。
POSA(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4764902834/)の中で二つの違いについて触れていたと思います。
POSA の訳本は僕も読みました(スタイルとパターンの違いのところだけですが)。結局のところ言葉の定義、特にアーキテクチャの記述方法として細かい違いを意識している人がいるようだけれど、やろうとしていることは同じなのかなと理解していました。yyamano さんの最初のコメントでいただいた「構造」と「問題とその解決方法としての構造」という違いも、僕みたいな素人からするとぴんときません。スタイルはあくまで構造だけ、といっても結局は何かの問題解決に使われるわけで。パターンとスタイルを分ける本質的な意味って何なのでしょうか?
アーキテクチャスタイルもなんらかの問題を解決するんですけど、その問題が何かということはあまり明確ではないと思います。それに対して、パターンにとっては問題は必須の要素です。
僕は、アーキテクチャスタイル=繰り返し使われるアーキテクチャを分類したもの、アーキテクチャパターン=特定の問題を解決するためのアーキテクチャスタイルの適用ノウハウだと考えています。
こんなので回答になってるでしょうか?
ちょっとすっきりしました。そういわれてみると確かにパターンの方が細かいというか詳しいというか、より対象が具体的に記述されるんですね。なるほど。ありがとうございました。
資料へのリンクが切れてます。
ちなみに、http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060315/232492/
のリンクからきました。
すみません。とりあえず応急処置しました(本文に追記してあります)。
リンクの修正、ありがとうございます。
資料ダウンロードできました。
参考にさせていただきます。
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